三十路会社員のレート奮闘記

ポケモン・テニス・アニメを中心に。雑多なブログ。

やがて君になる 7話 感想&考察 ~佐伯沙弥香とコーヒー/侑と沙弥香の対比~

 

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こんにちは、づかと申します。

普段はポケモンばかりしている、アニメ好きな会社員です。



今回は、「やが君7話が神回過ぎた」ので、半ば発作的にブログをアップした次第です。

 

 

では早速、『やがて君になる』7話「秘密のたくさん/種火」の感想&考察に入ります。

 


※本記事は、アニメ『やがて君になる』7話までのネタバレを含みます。ご一読の際は、7話を視聴の上でご覧ください。筆者は原作既読組ですが、本記事では原作のネタバレはありません。

 

 

 

 

佐伯沙弥香にとってコーヒーとは自身を写す鏡

 

おそらく、沙弥香にとってコーヒーはマストアイテムです。



今回の7話で、沙弥香が何杯コーヒーを飲んだか、皆さんお分かりでしょうか??
数えてみました。結構飲んでます。

〈1杯目〉4人で打合せした時

〈2杯目〉自宅で

〈3杯目〉都さんと

〈4杯目〉都さんと(サービス)



実はこれに加えて、OPでも沙弥香はコーヒーを持っています。計5杯。アニメ30分の内、6分に1回は飲んでいます。何というコーヒー回。



まずはOPから、コーヒーが持つ役割を見ていきます。






冒頭、沙弥香は、コーヒーを大事そうに両手で抱えています。OPでは、他の登場人物も同様に1つ何かを持っていることから(暦は小説・侑はプラネタリウム等)、沙弥香にとってはコーヒーがキーアイテムということが提示されています。

 

沙弥香が抱えるコーヒーには、水面に沙弥香自身が写っています。

 

ここから、【沙弥香にとってコーヒーとは自身を写す鏡】と解釈しました。



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OPでは、コーヒーに写る沙弥香の波紋が生じます。この波紋はおそらく、隣にいた燈子が立ち上がった際の振動によるものです。

 

沙弥香はコーヒーを抱えることに夢中で、燈子の動きへの反応が遅れます。慌てて手を差し伸べますが、燈子は教室から出てしまいます

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この時、右手は燈子を追っていますが、左手はコーヒーを抱えているままです。沙弥香は、コーヒー(=自分自身)を守り続けている。


 「佐伯沙弥香にとってコーヒーが非常に重要なアイテムである」と仮定した上で、7話の内容を具体的に見ていきます。


 




◆7話1杯目:打合せ時

 

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沙弥香はコーヒーとバニラアイス?を注文しています。押さえておきたいポイントが、飲んでいない。もっと言うと"口をつけて飲み込んでいる描写がない"ということ。





◆7話2杯目:自宅で


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ここも飲まない。寸でのところで飲むのを止めています。止まった理由は、箱崎先生を思い出したから。(箱崎先生は口をつけて飲んでいます。この点は後述。)







◆3杯目:都さんとのサシ飲み時

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お、惜しい…!

なぜ飲んでる所を見せてくれない佐伯沙弥香。明らかに意図的に、口をつけて飲む描写を避けているように見えます。







◆4杯目:都さんからのサービス



ここからが7話のピーク。

ここで沙弥香は、サービスのコーヒーを、OPと同様に大事そうに抱えながら、不安な胸中を語ります。コーヒーの水面は波紋があり、沙弥香の顔がうまく見えません。


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「私がただ、そばにいられなくなるのが怖いだけでも…?」



と言う沙弥香に対して、都さんはこう応えます。


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「だとしても、自分の気持ちを飲み込むことは、大変なことだよ。

「だから、ね…。」

と。



《燈子が侑と具体的な関係にならないか心配》

《女の子を好きになる自分が怖い》

《それ以上に、燈子の側に居続けるために気持ちを隠す自分は卑怯ではないか?》



と葛藤していた沙弥香に対して、

《あなたの選択は間違っていない。自分の気持ちを認めてあげて。

と声をかけてくれた。



自分と同じ考えを持ち、実際にその道を歩いている大人の女性からの言葉は、沙弥香にとって大きな安堵を与えてくれたように見えます。





この言葉で、コーヒーの波紋は止んで、水面は穏やかになり、沙弥香の明るくなる表情が浮かびます。

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そして、「いただきます。」の言葉。

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沙弥香は、コーヒーを飲みます。自分の気持ちを飲み込んで、受け入れます。

やったぜ。



 散々寸止め食らってからの一転攻勢。構成巧すぎです。で、さらに特殊EDまで。この追い討ちはヤバい。

















沙弥香とコーヒーの関係について、大きな流れとしてはここまでとなります。

ですが、演出は他にも多く残されているので、この機会を逃さず追っていきます。



※そこまで細かくはいいよ、という方は、お手数ですが次項「7話の見所」までスクロールしてください。







 

 

 

 ■箱崎先生とコーヒー

まず、箱崎先生が口をつけてコーヒーを飲んでいる描写があったこと。これは、都さんのパートナーである箱崎先生も、自分の気持ちを受け入れている人生の先輩として描写されたもの。沙弥香が自宅で回想するシーンでも、この場面でした。







■3杯目のコーヒー、独自の演出ばかり!

店長とのサシ飲みコーヒー、アニメならではの演出ばかりです。

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空になったコーヒーカップ

まず、飲みきったコーヒーカップって普通描かないと思います。

これまで沙弥香がコーヒーを飲んでいるシーンは省かれているので、違和感が凄いです。「え?もう飲んだの?」と思います。都さんとの会話のテンポは普通なのに、いきなりワープしたかのよう。過程をすっ飛ばして、結果だけが残る。キングクリムゾンかな?


録画か配信で見られる方は、是非もう一度、このシーンをリプレイしてみてください。違和感がきっとあるはずです。



さらに、空のカップからは、水滴が2手に別れて、下に伸びていくシーンがあります。

ここ、放送直後にかなり悩んで考えたのですが、自分ではその意図が分かりませんでした。









この疑問に対して、凄く納得できる記事がありましたので紹介させていただきます。

以下はその記事へのリンク及び抜粋です(引用許可済)。

 



www.anime-kousatsu.com

 

(以下抜粋)

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上でも書いた沙弥香の「今のままで」という発言の後に見られた描写です。沙弥香がカップを傾けることで、2滴のコーヒーが分かれ、下へ溜まります。

この部分は2つの解釈ができると思います。

 

A:コーヒーは「燈子」と「沙弥香」説

ストレートに考えるとこの考察になります。2人は永遠に交わらない存在として、別々の方向に向かって歩みだします。そういった状況を表しているのかな、と。

おいおい、2滴のコーヒーは同じ場所に溜まっているじゃないか、って?

 

考えられるのは、下に”溜まった”コーヒーは”溜まった”沙弥香の心の中なのではないか、と。

心の奥底では燈子と1つになりたいという沙弥香の思いの表れのように感じました。もしくは、最初の見出しで挙げた「一見するとバランスが取れているように見える2人の関係」を表現したものなのかもしれません。

 

B:コーヒーは「燈子」と「侑」説

この考察はカップを傾けている人物が沙弥香であることから挙げたい案です。沙弥香は既に”部外者”としてカップの中(=燈子の世界)にはいません。

液体が2つに分かれたのは、6話で見られた燈子から侑への拒絶。

もしくは、8話以降で侑と燈子が同じようなシチュエーションで分裂することを示したものなのかもしれません。

 

それでも、いったん2つに分かれた液体はやがて1つになります。もしかすると、今後沙弥香の後押しで侑と燈子が本当の意味で”特別”になるのかも…?

最後に2つの液体が同じ場所にまとまることだけを考えると、この案の方が辻褄が合うようにも感じます。

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(抜粋ここまで)




 納得&納得…!

特に後者、「水滴は燈子と侑」という発想はまるで無かったので、目から鱗でした。

「傾けた」から水滴は流れるのであって、それを行ったのは沙弥香というのが何とも意味深です…。







また、このカットのすぐ後に、「都さんがテーブルの水滴を拭く」という描写があります。




 「沙弥香の心の涙を拭く」では大袈裟なので、ここでは「心の汗や不安を取り除く・落ち着ける」位の描写なのかなと思いました。



EDで、都さんはじょうろを持っています。

じょうろは、小刻みに激しく動く糸電話に当たっています。糸電話はこの水を受けて、一旦落ち着きます。



都さんは悩める若人たちの「心を整える・バランスを保つ」役割を持っている人じゃないかと思います。大人ってすごい!





いやー3杯目、めちゃくちゃ難しい!!!











■1話~6話の沙弥香とコーヒー

7話でコーヒーが出てくるのは分かったけど、これまではどうだったか?



《1話》 侑からの「紅茶とコーヒーどっちがいいですか?」という問いに対して、「私はコーヒーを。」と。沙弥香がコーヒー好きというのが、この場面で分かります。

《2話》なし

《3話》なし

《4話》侑を劇に勧誘しながらお菓子を食べてるシーンで。

《5話》なし

《6話》飲みますねえ!

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初見は誰もが震え上がる例のシーンですね。

普通に口をつけて飲んでいます。

「(燈子には)私がついているもの」という言葉と、自分の気持ちに何の矛盾もないので、普通に飲んでいます。



おそらく、アニメ8話以降も沙弥香とコーヒーが出てくる場面はあるはずなので、注目していきたいです。沙弥香とコーヒーに関する考察は、以上になります(な、長い・・・。長すぎてすみません)。






 

7話の見所

 


ここからは、7話の他の見所のお話を。

 

 


■燈子と侑の絡み

→最高でした。ゆえに、割愛。(ここ話し出すときりがない)

とりあえず感想2つだけ!!

・よし、アイコン変えよう!と思っていたらすでにその行為は終わっていた。

・背景の書き込み、エグい。







■侑と沙弥香の対比

ここは本記事のタイトルにした部分でもあり、とても大事な内容なので、

少し詳しく述べます。ポイントは3つ。

 



①6話で特殊EDからの7話特殊ED。

この瞬間、沙弥香が間違いなくトリプルヒロインの一角を担っていることを確信。

7話を見るまで、僕自身は沙弥香の立ち位置について、侑と燈子と比べると一歩下がったものと思っていましたが、その認識は誤っていました。アニメ公式見解により、侑と紗弥香は肩を並べる存在ということを、今回の沙弥香の心情描写、そしてこのEDが証明してくれました。





②境界線の歩き方

侑は6話で境界線上を一人で歩いています。その先はT字路。侑がぶれない人間であること、孤独、分岐点を迎えた状態を示しています。


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一方で沙弥香は、7話ラストに燈子と境界線を隔てて歩く描写が。燈子と沙弥香は交わらないけれども、進む先は同じ、とも見えます。道の先は描かれていません。

 

侑と比べると、これでもかというくらい対照的です。


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③-閉じ込める-と-飲み込んで-

侑は6話で、自らの言葉を閉じ込めます。

また、燈子からも言葉を閉じ込められます。



一方で7話で沙弥香は、言葉を飲み込みます。自身の気持ちを表したコーヒーとともに。



侑と沙弥香は、どちらも、【自分の気持ちを隠す】という行為の結果は同じですが、

その過程が全く異なります。





まず閉じ込めるという行為は、基本的には不健康な行為です。閉じ込められたものは、出たがっているはずなので。それを無理やり押し込めることは不健康です。侑はそれを自分で選んで、また燈子に強制されて、想いを閉じ込める結果に至ります。





一方で飲み込むという行為は、そのあとに必ず、【消化】という反応があります。

消化されて、自分の栄養となり、育ち、糧となる。閉じ込めるに対して、とても健康的な行為に見えます。ちなみに7話サブタイトルが「種火」であり、種は暖められて育つもの・そして火の描写もありました(都さんがコーヒーを沸かしている場面)。

 

6話が河原という冷たい環境だったのに対して、7話は暖かみのある環境と言うのも対照的です。

 

 

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そして最後の沙弥香のセリフ

「飲み込んだ言葉は  育ち続けて  いつかこの胸を破るかもしれない」

す、すごい。なんかもういろいろすごい(このセリフ最高過ぎる)。



佐伯先輩は負け確ヒロインではなかった…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7話のまとめ&感想

  

ここまで、沙弥香を中心に7話の感想&考察を行いました。僕の7話を初めて見たときの感想がこれだったんですが、

 





もうこれに尽きるなと。




アニメ6話は、序盤の山であり、原作者など多くの関係者が「大事な回」と言っており、物語を知っている方は誰もがそう思っていたことと思います。



6話は、その期待を完全に越えて、最高のものを見せてくれました

僕含め多くの視聴者が、ポケモンで言えば『ひんし』状態になったのです。(特に原作組)



なので、次の7話は、『げんきのかけら』を集めてちょっとでも回復しなきゃ・・と思っていたのですが、

 

ここまで述べた内容や、他にもたくさんの見所があって、

 

また僕たちは『ひんし』になってしまいました。

 

8話以降、我々の体力は持つのでしょうか・・??




という訳で、心の底から、

7話すげえ…

やが君神アニメ過ぎる…となり、ブログを書いた次第です。

 

本当にアニメスタッフ・原作者様・関係者の方々に感謝です。

 

こんだけ書いてまだまだ全然語り足りないとか、やが君の魅力がバグレベルです。

 

 

 

気づいたらものすごい長い文章になってしまいました。

もし、ここまで読んでくださる方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございますm(_ _)m

本記事をちょっとでも読んでもらって、「また7話を見てみようかな?」と思って頂ければ嬉しいです。僕は今回、コーヒーに関する部分で夢中になってしまったので、それ以外の侑、燈子、沙弥香の可愛さや、演出など、気づかれた点を教えて貰えたら嬉しいです。良かったらお気軽にコメントください(^^)



8話以降も、アニメのしんどさに身体が持てば記事を書きたいと思います。

ではでは!